私と“もみじ”（レッド）は大親友です。
もみじはいつも私のことを、いろいろな場所に連れて行ってくれようと誘ってくれます。
よく連れて行ってくれるところは、神社、山、広い草原です。
大地を感じるところや土地の神様がいるとことが好きなようです。
この前、こんな出来事がありました。
私ともみじ、そしてもう一人の親友のわかば（グリーン）とドライブに行ったときのことです。
運転は、いつも通りもみじでした。
もみじは、自分の車の前にトロトロ走っている車がいたら、すぐに追い越し、信号が赤で止まるのが嫌いで小道を使い、できるだけ止まらずに車を走らせていることが好きでした。
その日もしっかりと地図を調べてきたようで、私やわかばだったら２時間はかかるところを、１時間３０分で到着しました。
もみじは自分の運転に満足したようです。わかばも好きな音楽をかけて満足していたようです。私は、そんな２人を見て、とても満足しました。
今日の目的地は、桜島。
桜島に行って、大自然を満喫して、楽しい１日を過ごしました。
しかし、その帰りのフェリーの中で、ある出来事が起こりました。
「お腹すいたね」と私達３人は、フェリー名物のうどん・そばを食べようと、お店に行きました。メニューを見ながらもみじは、「あたし！わかめうどん」ともう決めていたかのようにすぐに注文しました。私も同じものを注文しました。
しかし、わかばは、何にするか迷っていました。
それを見てもみじは、「〇〇にしたらいいじゃん！」と言いました。それでもわかばは、「う～ん。。」とうなずいて決めきれないようでした。
そんなわかばに、もみじは怒りを覚え、ひとりさっさとテーブルに」行ってしまいました。
わかばもやと注文したところで、私ももみじの居るテーブルに行きました。どうして怒っているのかを聞いたら、「あと１５分でフェリーは着いてしまうのよ」ともみじ。
そのことをわかばに伝えました。そうするとわかばは、「ごめん！ごめん！この後、車の中で２人がお腹すいちゃわないかなと思って、おいなりさんを買おうかどうしようか迷ってたの。またせてごめんね」。
もみじは、「そうだったの！？こっちこそごめんね。わかばは先のことまで考えてくれていたんだね。私はそんな発想ができなくて、フェリーの到着時間ばかりを気にしてた。だから周りのことが見えなくなっていて、これからはもっと広い視野でいようって思ったよ。ありがとうわかば」と言いました。
このドライブで、もみじは少し大人になったんじゃないかな。
えっ？うどんの味？・・・それは自分で食べに行ってくださいね。
