彼女は保育士。
子供が大好きで小さい頃から保育士になることが夢だった。ものすごく頑張り屋さんで体調が良くない日でも「子供達が私を待っている」と言って休まない。
他の保育士に頼めばいいのに。甘えることができない。
何でも自分のことはあとまわし。
そんな忙しい毎日を過ごす中、子供達とハイキングに行った。そこで彼女はいろいろな景色を見ながら自分を振り返った。
大きな山を見て、前から見るのと後ろから見るのでは同じ山でもこんなに違うのかと。少し見方を変えてみると違ったことが見えてくるのかもしれないと思った。
今までは無我夢中で周りのことをあまり気にしていなかったような気がする。自然を見て深呼吸してみると、こんなに気持ちが落ち着くんだ、と思った。
それから彼女は自分の中に少し余裕ができて、前より優しい気持ちでみんなに接することができるようになった。
