『スタートレック・ヴォイジャー』という海外の番組があります。
スタートレックと言えば、とんがった耳の宇宙探索船のことを思い出されるでしょうか!?
その中のシリーズのひとつが「ヴォイジャー」http://www.startrek-dvd.jp/vgr/です。
このお話は、未来の話で、女性の艦長率いるヴォイジャーが地球よりはるか遠くの宇宙域に飛ばされてしまって、生きているうちに帰れるかどうかわからないけれど、希望を捨てずに宇宙を探索するという物語です。
この女性艦長キャサリン・ジェンウェイという人は、オリーブグリーンを見事に表した人物で、決断力の強さ、絶対なる信頼、個人を尊重する優しさを表現しています。
『抵抗は無意味だ』というのは、登場するキャラクターの中の「ヴォーグ」という種族が常に言うセリフです。
ヴォーグは、あらゆる種族を同化し、常に完璧を求めています。
そうすることで、争いがなくなると考え、出会う種族すべてを「同化」していきます。
この美しい女性も、元ヴォーグの地球人です。セブンオグナインという名前です。
幼い頃に、両親とともに同化されて、身体にインプラントを埋め込まれてしまいます。(それが左目の上や、手にある金属製のものです)
ヴォイジャーに拾われてから、ヴォーグの集合体から切り離されて、個人として生きていくことを受け入れた人物です。
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みんなが一つの集合無意識につながれて、他人と同じように生き、そして、他人と同じように仕事をするには、『個人』でいることを否定してしまいます。
自分だけが間違っているのではないだろうか?
自分だけが出来ないんではないだろうか?
ほかの人と比べたり、ほかの人と同じでいる安心感。
そして、やってくる運命は、ひとりひとり違うのだけれど・・・
ひととの違いに迷うのです。
自分の進む道はこれでいいのだろうかって。
すごく日本人っぽなぁ~って思います。
勤勉で、知識欲が旺盛で、真面目。
正しいと思ったことを、やり続ける継続力。
「個人」でいることは、不安も付きまといます。
なぜなら、すべてが初めてのこと。前例のないことが繰り返されるからです。
それでも、この地球は個人の集まり。
そして、集合無意識でつながっているといわれるので、ある意味私たちは「ヴォーグ」であり、「個人」なわけです。
何が正しいか?
それは終わってみないとわかりません。
「抵抗は無意味だ」という言葉には、
・運命はやってくる、そこにあらがってどうなる?
・あなたが選ぶことではない。素直に受け入れろ。
・・・そんな風にも受け取れます。
抵抗するのは、なぜですか?
なぜ抵抗するのですか?
なぜ、抵抗しないのですか?
それは、あなたの人生のブループリントなのではないですか?
一見矛盾しているようにも思える抵抗には、深い意味があると思えるのです。
「抵抗」することに、反発したエネルギーがうまれて、とても苦しくなったり、
「抵抗しないこと」によって、個人の自意識が失われることもあったり。
だから、私は思うのです。
自分自身の運命を信じようと。
あなたの運命を信じようと。
それは、何かに振り回されることではなく、自分の中心さえ見失うことがなければいいのだと。
すべては必然にして起こるのです。
優れた知識を持つ、セブンオブナインも、社交性や無駄を学ぶことで、個人を成長させていきます。
常に自分ができるベストを尽くして、人に感謝をして、自分の役割を見出すのです。
必要ない人は、この世にいないでしょう。
上手に生きてる人を必要としているのではなくて、個人の役割を見出す努力、未来へのイメージを描きながら一生懸命生きているからこそ、必要とされるのでしょう。
ヴォイジャーはとても長いお話なので、うまく伝えられないのですが・・・
ベストを尽くすことに人生は切り開けて行き、
その人生はすでにそこにあるということだと思うのです。