毎月、どなたでもご参加できるAuraSoma®Dayを開催しています!

オレンジさんを紹介します

NO IMAGE

B026  「色を紹介します」とは、BrillianceDropのコースおよび講師を務めたコースの中で、受講生が作成したものです。この楽しみ方は、BrillianceDropでのみ行われているオリジナルのものです。

 それぞれが一生懸命考えて、日常に色を見つけた作品です。
「色を親しむ」きっかけとなればと思い公開していますが、どうか何かに流用したりなどしないでください。共感していただければ、嬉しいです。

 

 両親は仕事の都合で3年前から海外へ行っています。
そのため、長女でしっかり者のオレンジが弟妹の面倒をみています。
毎朝5時に起床。
お弁当を作り、朝食の準備・洗濯と・・・とにかく家事をこなし、大学へ行けば面倒見の良いオレンジは、友達から次から次へと相談事を受けることばかりです。
放課後になれば夕食の材料を買うために、友達とのカラオケを断らなければいけない。
部活で頑張っている弟を運動場で見かけたり、友達と楽しくお喋りしている妹を見たりすると私の価値はどこにあるのだろう・・・私は何をやっているのだろう・・・と虚しくなってしまいます。
もっと自分らしく生きてみたい。
自分のやりたいことを見つけるために時間を有効に使いたいと不満に思うときもあります。
ぼんやりと商店街を歩いていたら、ギターを弾く音とともにきれいな歌声が聴こえてきました。
誘われるように近づくと足を止めて聞く人は誰もいないのに一人の女の子が楽しそうに歌っていました。
彼女の歌声は安らぎを感じさせ、気持ちを穏やかにしてくれます。
また、その歌声は人の気持ちを見透かしたように、オレンジの心にグイグイと入ってきます。
歌っている彼女がアイコンタクトで「どうしたの?」と問いかけてくる感じでした。
それだけでコミュニケーションがとれている安心感がありました。
彼女の名はブルーさん。
そしてその瞳もブルーで自分の進もうとする道を信じている瞳でした。
「大きく深呼吸してごらんよ。いらないものを全部吐き出してしまえばいいんだから。」とオレンジに話しかけてくれます。
心に溜まったものを思いっきり吐き出したら、気持ちと身体が一致した感覚を感じました。
私は私なんだなと思えることが出来ました。
自分で自分のことが見えていなかったんだなって思えました。
帰りの遅いオレンジを心配して商店街に探しに来た弟妹がオレンジを見つけて駆け寄ってきた姿を見たとき、本当は弟や妹に依存していたんだと気づきました。
私がやらなければと自立しているつもりでしたが本当はやってあげているという思いがあったから不満が溜まってたんだと気がつきました。
私は私自身が弟妹のために頑張ると決めたんだと感じたときに心の中に喜びが湧いてきました。
そんな出来事があった後、オレンジはブルーの歌声を聴きに商店街へ買い物へ出掛けることが楽しみのひとつになりました。

色を紹介します♪の最新記事